コラム

〈2024年春最新〉戦略コンサルの全解説〈仕事内容、年収、キャリア、採用事情の全て〉

はじめに

現代の就職活動において、面接は応募者が直面する最も悩む選考ステップの一つです。特に、ケース面接はコンサルファームをはじめとした難関企業で実施されており、多くの候補者を悩ましています。
このコラムでは、ケース面接の中でも特に重要な二つの形式である「フェルミ推定」と「ケース問題」に焦点を当て、それらがどのように応募者の能力を測るか、また応募者が如何にしてこれらの課題に臨むべきかについて掘り下げていきます。さらに、面接評価の基準とされる項目や、面接対策としてどのような準備をすればよいかについても詳しく解説します。本ガイドが、ケース面接を控えるすべての方々にとって、成功への道を切り開く貴重な資源となることを願っています。

戦略コンサルとはなにか

「戦略コンサル」という言葉は、戦略コンサルタントの職種と戦略コンサルティングファームの組織の両方を指します。例えば、総合ファームの戦略部門に所属する人は戦略コンサルタントに該当しますが、戦略ファームで働くデザイナーなど戦略以外の職種の人は含まれません。コンサル業界を目指す場合は、これらの用語の意味を正確に理解することが重要です。

最近では、大手コンサルティングファームが事業拡大を進めており、総合ファームが業務ITから戦略策定、開発実施まで幅広く担当するケースが増えています。また、戦略ファームも実行支援を含む業務IT領域の仕事を手掛けるようになりました。これらの動きは、総合ファームと戦略ファームの境界を曖昧にし、業界の構造自体が変わりつつあることを示しています。

戦略コンサルの年収・給与|サラリーマンで最高レベルの待遇

戦略コンサルタントの年収は他業界に比べて非常に高く、サラリーマンの中でも最高レベルの待遇を享受しています。新卒の初任給は一般的に600万円からスタートし、近年は700万円を超えるファームも現れています。これは投資銀行や大手プライベートエクイティファンドといった金融業界に次ぐ高給であり、高収入を望む若手にとって魅力的な選択肢となっています。

戦略コンサルティングファームでは、年齢や性別に関係なく、実力主義に基づいた評価が行われます。そのため、年功序列のような古い評価基準は存在せず、役職や給与は完全に個人のパフォーマンスに依存します。昇進のタイミングでは年収が急激にアップすることが一般的で、例えば第二新卒で戦略コンサルに転職したアナリストが数年でコンサルタントに昇格すると、ベース給は約1200万円に跳ね上がります。更にパフォーマンスが評価されれば、ボーナスを含め年収が2000万円近くに到達することも珍しくありません。

マネージャーレベルに達すると、年収は2000万円を超えることが一般的です。特に新卒や第二新卒で入社した場合、20代でマネージャーに昇格する例も多く、若くして高収入を実現することが可能です。

中途採用で30歳前後のコンサルタントとして入社する場合、ベース給は900万円から1300万円程度が見込まれます。戦略コンサルの年収は、これまでの経験やスキル、入社時のポジションによって大きく異なるため、具体的な数字は参考程度に考えることが重要です。”

戦略コンサルのネクストキャリアは様々|大手事業会社、スタートアップ、起業と様々なキャリアステップが存在

戦略コンサルタントのキャリアパスは多岐にわたります。一般に、これらの専門家が新卒で入ったファームを離れる際の主な行き先は事業会社や他のコンサルティングファームです。具体的には、私の知る限りは約50%が事業会社に、20%が他ファームに転職しています。残りは投資銀行やプライベートエクイティ、ベンチャーキャピタル、起業となっています。

事業会社: 多くの戦略コンサルタントは、大手企業の経営企画部門、ITベンチャーの重役、あるいはオーナー社長の側近として活躍することがあります。転職のきっかけは様々で、転職サイトやエージェント経由、プロジェクトを通じてクライアントに引き抜かれるケース、知り合いが経営する会社への誘い、または自発的な業界変更などがあります。

競合他社への経験者転職: コンサルタントが他のファームに転職する理由は多岐にわたりますが、業務内容が似ているため飽きずに続けやすい、待遇が良い、案件の多様性などが挙げられます。また、引き抜きや社内の人間関係、興味がある分野で働く機会などが直接的な転職理由となることもあります。

金融(投資銀行・PE・VC): 特に投資銀行やプライベートエクイティ、ベンチャーキャピタルへの転職は、コンサルタントの分析スキルや戦略的思考が高く評価されるため、選ばれることがあります。ただし、これらの分野では金融知識や特定の技能が求められるため、新卒での就職が一般的です。

起業: コンサルティング業務に従事しながら起業の準備を進め、事業が軌道に乗ったら独立するケースも少なくありません。コンサルタントが蓄積した「経営の定石」は、起業後も大いに役立ちます。

戦略コンサルタントのキャリアは非常にダイナミックであり、多くの選択肢が存在します。それぞれの選択がもたらす経験は、個々のキャリアの深化に寄与するでしょう。”

戦略コンサルタントになるために

戦略コンサルタントになるためには、高い専門性と実務経験が求められます。競争は非常に激しく、多くのファームでは厳しい選考を行っています。

採用は非常に狭き門|内定率は2%程度

戦略コンサルティングファームの採用プロセスは非常に競争が激しく、応募者の約2%のみが内定を得ることができます。求められるのは、優れた分析能力、問題解決スキル、そして高いコミュニケーション能力です。

未経験からの挑戦は難しい

“コンサルティング業界は、一般的に未経験者採用を積極的に実施していると思われていますが、その実態は変わりつつあります。たしかに、ここ10年間の急速な市場拡大期には多くの未経験者が採用され、未経験からのコンサルチャンジャ―が多くいらっしゃいました。しかし、最近になって、新卒のコンサル人気上昇や、コンサル経験者の増加、そしてコンサルティング需要が一定の安定期に入ったことで、未経験からの転職のハードルは以前よりも高くなっています。

現在も未経験者の採用自体は続いていますが、過去と比較すると採用プロセスの厳格化が見られ、競争はさらに激しくなっています。これは、業界全体の成熟とともに質の高い人材を求める傾向が強まっているためです。したがって、未経験からこの分野に飛び込む場合は、以前よりも一層の努力と準備が必要とされるでしょう。この傾向は今後も続くと予想されるため、転職を考える際にはこれらの点を考慮することが重要です。”

転職時に必要なスキル/要件

戦略コンサルタントへ転職する際には、一流大学の学歴と大手企業での企画職経験が重要です。特に早稲田や慶応義塾、または国立大学の出身者が好まれます。また、英語力は求められることもあり、キャリアの幅を広げるために役立ちます。資格自体は必須ではありませんが、MBAや以前のコンサル経験があれば、転職市場での優位性が増します。これらの要素が、高い競争を勝ち抜くための鍵となります。

学歴は早慶以上、職歴は大手企業の企画職がベース

戦略コンサルタントになるための学歴要件としては、私立大学では早稲田大学や慶應義塾大学、国立では東京大学や京都大学などの旧帝大、一橋大学、東京工業大学が特に求められることが多いです。これらの大学からの卒業生は、高い学問的背景と網羅的な思考力が求められるこの職種に適しています。また、職歴に関しては、特定の明確な規定は存在しないものの、一流企業での事業企画や経営企画の経験が有利です。これは、クライアントが多くの場合、大手企業であるため、そうした環境での実務経験が重要視されるためです。

英語力は評価対象

戦略コンサルタントとしての英語力については、一部のファームでは必須条件ではありませんが、実際には英語が堪能な人材が多く採用される傾向にあります。英語ができることは、国際的なプロジェクトへのアサインや海外オフィスへのトランスファーの機会を広げるため、入社後のキャリア展開において大きな利点となります。また、マネージャーへの昇進に英語力が求められるファームも存在し、英語を使う業務の中でさらにスキルを磨くことができます。したがって、英語力は選考過程だけでなく、将来のキャリア形成においても重要な評価対象とされることがあります。

資格は必要ない

中小企業診断士のような経営に関連する資格は存在しますが、戦略ファームでは全く必要とされていません。しかし、公認会計士、弁護士、医師など、専門的な知見を持つ資格保持者は、その専門性がポジティブに評価され、コンサルタントとして価値を加えることがあります。それでも、コンサルタントとして転職を考えている場合、特定の資格を新たに取得する必要はないかと思います。

MBAやコンサル経験があれば優遇されることも

MBAを持つことは、特に海外の有名なプログラム(例えば、ハーバードビジネススクール、スタンフォード大学、INSEAD、ロンドンビジネススクールなど)を修了している場合、ポジティブに評価されます。学歴や職歴が戦略コンサルタントのポジションに完全にマッチしていない30歳前後の方にとっては、これらの有名なMBAプログラムへの参加がキャリアに大きなプラスとなることがあります。しかし、既に学歴要件や職歴がマッチしている方には、MBAは必ずしも必要ではありません。一方、コンサルティング経験は一貫して高く評価され、特に業界経験者の採用が強化されている現在、総合ファームから戦略ファームへの転職も見られます。業界内でのキャリアステップを踏むことで、新たな分野への転職がよりスムーズになる傾向があります。

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